北海道新幹線延伸へ ニセコ町で高架橋工事が本格化

北海道新幹線の延伸に伴って後志のニセコ町に建設される高架橋の工事が本格化し、その様子が報道関係者に公開されました。

北海道新幹線の延伸に伴い、ニセコ町では、ニセコトンネルを挟んだあわせて1キロあまりの区間で高架橋の建設が予定されています。
5月31日から工事が本格化しているのにあわせて、その様子が5日、報道関係者に公開されました。
施工を管理している鉄道・運輸機構によりますと、現在は地面に鉄筋コンクリートを埋め込むくい打ちの作業を行っているということで、現場ではクレーン車などの重機を使って地面に穴を掘る作業が進められていました。
工事を受注している鉄建・勇・丸博野沢共同企業体の西島真一朗所長は「地面の中に障害物がないか慎重に確認しながらの作業となる。よりよい物をより早く安全に作るために、一丸となって作業を進めていきたい」と話していました。
北海道新幹線の延伸の距離は212キロメートルになりますが、そのおよそ8割がトンネルで、乗客が外の景色を見ることができるのは高架橋をあわせた40キロメートルほどの区間になるということです。
JRTT鉄道・運輸機構の上松苑ニセコ鉄道建設所長は「施工が開始できて安心している。地元の住民にできるだけ迷惑をかけないよう、大型の機械は音や振動を抑えるなど、住民の声に耳を傾けながら工事を進めていきたい」と話していました。
ニセコ町の高架橋は2026年6月に完成する予定で、それをあわせた北海道新幹線の延伸は2030年度末の開業を目指しています。